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農神と雪神がすれちがう春秋

所在地青森県八戸市
年代現在
登場土地の老人
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

八戸附近の老人の茶話では、農神さまは春秋の行き帰りに、途中で必ず雪神とすれちがわれるという。九月には田に立ち疲れ、やつれて帰っていく農神を雪神が見て、何だそのぼろぼろの身なりはと笑い、春の三月にはまた、今ごろ出かけても食うものなど何もないのにと冷やかす。すると農神は、いいえ私には餅だの白い飯だの、いろいろこしらえて待っていてくれますと答えて、さっさと降りて来られるという。この語り口からすると、土地の人は農神を女体の神と想像しているらしい。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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