八幡浜船の綱で身を縛った死
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どんな伝承か
柳田国男の紀行のちょうど二年前、伊予八幡浜の船が臼杵近くのセメント会社の工場へ粘土を運ぶ途中、豊後水道で難風に遭った。乗組の六人はことごとく死に、船とともに大浜村の浦へ漂着した。彼らは皆、船の綱でしっかりと身体を縛りつけて死んでいたという。臨検した郡役所の吉野が語るには、六人とも手掌の皮が剝けるほどよく働いた者たちで、十五、六の少年が綱の最も細い所で船に括りつけられ、四人の若者も同じ綱に順々に結ばれていた。四十二、三の船長は太い縄で腰を一重に縛るのみだった。帳面も紙幣も素肌に巻きつけてあり、書置きはなくとも顛末はすぐに知れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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臼杵市の伝承
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