水難前日に飛んだ大きな火の玉
どんな伝承か
津市の水難事件の前日、海で釣りをしていた人々が海から大きな火の玉が飛び上がるのを目撃したという。手記の主によれば、火の玉は大惨事の前に必ず現れる知らせとされ、羽田の全日空機事故の際にも多くの人が目撃したと伝えられる。事件後、六年余りが経ってから、亡霊を自ら調べ始めた著者のもとに、津市郊外高宮の郵便局長・山元剛良という人物が訪ねてきて、あの海岸に亡霊が出ても不思議はないと語った。事件の十年前、終戦間際の空襲で亡くなった二百五十名余りの遺体がこの浜辺に埋められていたためだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷樹・宮沢虎雄・1971年(昭和46年))
『霊魂の世界――心霊科学入門』は、板谷樹と宮沢虎雄が昭和四十六年に著した心霊科学の入門書である。古代の霊魂観や内外の幽霊の記録に始まり、ハイズビル事件と英米の心霊研究学会の創立、霊視・霊言などの精神的現象、物質化や心霊写真などの物理的現象、心霊治療、死と再生までを、日本心霊科学協会での実験や勝五郎再生の現地調査を交えて述べる。全十二章からなり、昭和四十二年に徳間書店から出た同題の本に筆を加え、同協会が自費出版したものである。