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たらいほどの火が飛ぶザンネン火

所在地奈良県天理市藤井町
年代不明
登場乾健治、報告者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

天理市藤井のあたりでは、十市城が落ちて以来、毎年あやしいヒトダマが西へ飛ぶと語られてきた。これをザンネン火、あるいはジャンジャン火と呼ぶ。大きさはたらいほどもあり、百メートルばかり離れていても火の燃えるジャンジャンという音が聞こえる。家の門口を通り過ぎるときには、その明るさで家の中のくもの巣や障子のちりまで見て取れるという。道を行く者がこれに出くわしたら、すぐ橋の下などへ逃げ込んで、通り過ぎるのを待つことになっていた。もともと十市山にはゴロという生き物がいるといい、ゴロリと太く、太さと長さがほとんど同じで目も鼻もない。人を見ると飛んでくるこのゴロが、夜になるとジャンジャン火になるのではないかともいわれる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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ジャンジャン火火の玉

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