近藤富蔵の八丈島流謫
どんな伝承か
柳田国男は『島の人生』の自序で、近藤富蔵という名がこの一冊のあちこちに脈絡もなく現れる理由を記している。富蔵は二十三歳で八丈島へ流され、八十四でこの島に還って死ぬまで、六十年あまりの大半を小さな一島の中に棄てた男である。学才に人並みはずれたところはなく、ただ経歴と境遇だけが極端に数奇であった。長命で暇が多く、書くよりほかの楽しみもなかったため、やたらに書き散らした記録が偶然に長く伝わったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。