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屋敷神の前で神懸る八丈小島の主婦

所在地東京都八丈町
年代不明
登場各家の主婦
出典霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点

どんな伝承か

八丈小島では、どの家も屋敷を守るために敷地の一隅に地主神を祭っている。この神はたいそう霊験があらたかで、境内に茂る木や草を切ったり折ったりすると、家族に祟って病や不幸が続くという。人々は恐れて丁重に扱い、手厚く祭ってきた。年の初めに家の運を占い、春先に農漁の無事と豊かさを祈り、家の建て替えの日取りや旅立ちの方角の吉凶をうかがうのは、いずれも家の主婦の役目である。自分では決めかねることがあると、主婦は昼なお暗い巨木の茂る小祠の前にひざまずいて一心に祈る。やがて力が抜けてもうろうとし、神懸りの状態に入って、夢うつつのうちに神の言葉を聞くのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂観の系譜――歴史民俗学の視点(桜井徳太郎・桜井徳太郎・歴史民俗学・昭和(民俗学))

民俗学者・桜井徳太郎『霊魂観の系譜―歴史民俗学の視点』。日本民俗学を歴史研究と結びつける歴史民俗学の方法を提唱し、古代から現代に至る日本人の霊魂観を追究する。I『民俗学と歴史研究』では日本民俗学の宿命・対象・方法と歴史研究との関係を論じ、II『歴史民俗学の構想』では柳田国男の重出立証法を批判・克服し、奥多摩小河内村の婚姻習俗(朝聟入り型・承認権)を作業例に郷土の民俗像の史的復元を試みる。

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