四方の平石に大石をのせる墓覆い
どんな伝承か
埋葬した上には、土をかぶせたうえでさらに石を置いたり、木や竹を挿したり、小屋を建てたりする。平たい大きな石を載せる土地では、その石をカムリ石、フタ石などと呼ぶ。石の下にさらに四ッ石という小石を四つ置く土地もあれば、ステ石、地石という別の石を敷く土地もある。八丈島にはいっそう複雑なつくりがあり、地石の上に平たい石を四方から立て合わせ、その上に大きな石を載せる。遺骸を風雨から守り、外から襲うものを防ぐと同時に、霊魂がこの世へ迷い出て禍をなすのを防ぐ意味もあったと最上孝敬は見ている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。