小島の御薬金次郎一件
どんな伝承か
島替えになった流人が、移された先で暴れた例もある。八丈小島では天保五年の御薬金次郎一件というのが八丈島仙郷志に載っている。この男もはじめから島を脱ける謀はなく、捕手が押し寄せると早々に首をくくって死んでしまった。島の自然は悪人を長く生かしておかなかったように思われる、と柳田は書く。生き残っている者は、少なくとも無害になっていたのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。