近藤富蔵の赦免花の記
どんな伝承か
柳田の手もとにある流人帳の裏表紙に、近藤富蔵はこんな書き付けを残していた。赦免花が明治七年に咲いて翌八年に十一人、九年に咲いて十年に十九人、十一年の七月にも花が咲いた、と。そこから先は空白のままである。島に備えられた流人帳と中央に置かれた控えとが食い違っていたために、富蔵は忘れられ、最後まで島に取り残されることになったのであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。