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天に花さけと唱える節分の豆まき

所在地岩手県奥州市胆沢小山
年代天明八年正月六日節分
登場菅江真澄、村人、記録者
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

胆沢郡徳岡では、正月六日が節分にあたり、豆焼きの灰占が炉端で行われた。豆をまくことは他の地方と同じであったが、この辺の唱え詞は「天に花さけ地にみのれ、福は内へ鬼は外へ」というのであった。菅江真澄はこれを書き留め、今でもそう唱える老人があるかどうか、尋ねてみたら面白いだろうと記している。七日の朝はこの土地では白粥に豆を入れたもので、七草をはやすというのは、色々の食器を俎板に置いてマワシ木で叩くことであった。若菜を得ることは雪の村には無かったのである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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