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小正月に小刀を鳴らして来る来訪神

所在地岩手県閉伊郡(奥州太平洋岸)
年代小正月の晩
登場怠け者の家の子、神に扮する者
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

太平洋に面した奥州の一部では、小正月の晩に来る蓑笠の神様をナゴミタクリ、またはヒカタタクリと呼ぶ。恐ろしい声をして手には小刀を携え、それを筒のような器に入れてがらがらと鳴らして来る村もある。ヒカタは火にばかり当たっている者の肌にできる斑紋で、その皮を剥いでやると称して夜に来る、怠け者への神聖な脅迫であった。閉伊郡の海岸の人は、ナゴミとは化け物のことだと語り、こわい声でモーと言って来るのでモーコとも呼ぶという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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小正月怠け者来訪神

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