薩摩阿久根の半助がオツ
どんな伝承か
薩摩の阿久根近くの山中に半助がオツと称する崖がある。地名の起こりは明治十年頃の出来事という。四助が山中で「崩ゆ」の声に「崩えて見よ」と答えると土手が崩れ山芋が取れた。羨んだ三助が「流るゝなら流れて見よ」と答えると松脂に包まれ、父半助の炬火で焼け死に、驚いた半助は足を滑らせ崖から落ちたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。