私財で堤を築いた名主見川喜蔵
どんな伝承か
徳川中期末の天明年間、古隅田川が氾濫したとき、粕壁の名主だった見川喜蔵が自費を投じて五百間にわたる堤防を築き、里人の災害を防いだと伝えられる。この堤は喜蔵堤と呼ばれ、粕壁町の名所旧跡の一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・1937年(昭和12年))
『行楽と史蹟の武蔵野』は、寺島裕が昭和十二年に著し、新生堂から発行した武蔵野の史跡探訪記である。狭山丘や山口貯水池の周辺から、行田・粕壁・生田・淀橋・中野・柴又・多摩御陵などの社寺、城址、古戦場、塚を歩いて訪ね、交通の便とともに由緒や伝説を記す。小橋一太と新井堯爾の序文、著者の自序を巻頭に置き、前著「史蹟の武蔵野を探ねて」に続く行楽案内として土地ごとの短い節を連ねる。