たんたん清水
どんな伝承か
印旛郡富里村の高松入にあるたんたん清水は、この地方の人々の生活に欠かせない水源であり、水田をうるおしてきた。昔、このあたりで一人の老婆が近くの竹藪で薪を揃えていると、突然大蛇が出てきて一気に老婆を飲んでしまったという。のち土地の者が水を汲みに来たり洗濯に通りかかったりすると、手拭をかむって水を汲む女の姿を見たり、水を桶にあける音が聞えたりしたが、たちまち消えるといわれた。以前は高松入へ嫁入りした者がたいてい三十歳ほどで死んだので、老婆の霊魂の祟りといわれ、供養の石碑を建てて蛇神様と呼んできた。
原典より
印旛郡富里村の高松入にあるたんたん清水は、この地方の人々の生活に欠くことのできない水源であり、また水田をうるおしている。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。