玉前神社の御神体
どんな伝承か
上総国一宮の玉前神社の御正体について、鎌倉時代の『古今著聞集』に記述がある。延久二年八月三日、上総一宮の御託宣で懐妊から三年を経て若宮を誕生させるとの仰せがあり、海浜を見ると御正体と同じ一つの明珠があったという。江戸時代の『房総志料』によれば、塩汲みの翁が霊夢に感じて海辺を歩いていると東風とともに光る明珠が波間に漂い、恐れて玉前神社に納めたと伝わる。祖神とされる鶴羽神社にも同様の社伝が残る。
原典より
長生郡一宮町玉前神社の御正体に関係したことが、鎌倉時代の古今著聞集に記されている。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。