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住職と踊った証誠寺の狸と狸塚

所在地千葉県木更津市富士見(証誠寺)
年代天保時代
登場了応、狸、証誠寺の住職
出典房総の伝説

どんな伝承か

木更津市富士見の証誠寺に伝わる話。天保のころ住職だった了応は、諸国の浄土真宗の僧に学問を教える一方、蹴鞠や三味線にも通じた風流人で、夜には女子どもに三味線を教えていた。ある名月の夜、庭で賑やかに踊る気配がするので戸の隙間から覗くと、萩や薄の茂る庭で大勢の狸が腹を叩き、調子を合わせて踊っている。了応もつい誘われて共に踊り、その後も夜ごと続いたが、数日すると狸は姿を見せなくなった。不審に思って本堂の辺りを探すと、一匹の大狸が太鼓腹を叩き破って死んでいた。哀れんだ了応がその狸を葬ったのが今に残る狸塚だという。野口雨情の童謡はこの伝説に基づく。

原典より

天保時代、証誠寺の住職だった了応は諸国の浄土真宗の坊さんに学問を教える法師であったが、また、蹴まり・三味線の名手でもある風流人で、夜は女子供に三味線の稽古をつけていた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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