化され弥五兵衛
どんな伝承か
西畑村平澤の弥五兵衛は、「野見金、大芝、大多喜、平澤の弥五兵衛が化された」と打豆唄に歌われるほど、たびたび狐に化かされた男であった。小便桶で行水をつかい、馬糞を団子と思って食い、杉の葉を金と思って背負って帰ったなどと聞かされても当人は信じず、奥山の白狐の正体を暴くと言い放ち、酒一升を賭けて一人で森へ出かけた。日の暮れかけた沼のほとりで、蓮の葉を頭に載せた小犬ほどの白狐を松の陰から見張っていたが、結局また化かされ、我に返ってあたりを見ると、そこら一帯は狐の足跡だらけであったという。
原典より
野見金、大芝、大多喜、平澤の弥五兵衛が化された。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。