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唄に歌われた東金茂右衛門の嫁

所在地千葉県東金市
年代伝承
登場東金茂右衛門、遠野伝兵衛、野長作、富豪の百姓、富豪の百姓(『田間の庄作』とも)
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

東金の土地は極めて肥沃で、遠野伝兵衛や野長作のように田畑五六百石を持つ百姓もあったが、他国にまで名を知られた富豪は東金茂右衛門であった。田植歌には「東金の茂右衛門の切芝だよ、門の脇へかけて、銭は手で取る」と唄われる。遠くの山から水を引いて飲み水にする贅沢や、水を汲む女までが歌に詠まれた。嫁の選定は難しく、ある代の嫁は江戸から迎えられたと語られ、その物語は摺臼唄や東金節として両総各地に広まった。

原典より

東金の土地は極めて肥沃で、遠野伝兵衛(「房総一覽志」「房総志料」)野長作(「房総一覽志」「房総志料続篇」には『田間の庄作』と見える)の如き(二人共、田畑五六百石を持つてゐて、当年の百姓としては並びなき富豪であつた。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))

『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。

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