大蛇の霊
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どんな伝承か
富津、古津の洲袋は一里ばかり海中に突き出し、三崎の走りと相向かって、大蛇のような形をしている。昔、里の土井左衛門は蛇食というところで大蛇を射止め、その矢をこの地の八幡宮へ奉納しようと、古津の淵から船に乗ろうとした。その際、大蛇が現れて船を背負い、通そうとしない。左衛門は怒って、おのれは大蛇の霊であろうと言うが早いか、剣をもって射止めてしまった。この事があってから、この氏族の者が古津から出帆する船に乗り、あるいは船に土井の矢を乗せて海を渡る時には、船難に遭うと言い伝えられている。
原典より
富津(古津)の洲袋は、一里ばかり海中に突出してゐて、三崎の走だと相向し、大蛇のやうな形をしてゐる。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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富津市の伝承
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