身を裂いて雨を降らせた竜と龍角寺
どんな伝承か
安食村大字龍角寺にある薬師如来は、竜女が化現して持ち来ったものと伝わる。天平三年、天下に大旱魃があった折、釈命上人が祈雨の法を修すると一人の小竜が現れ、自ら身を裂いて雨を降らせることを誓い、その頭がこの地に落ちたという。これを堂に納めたことから寺は龍閣寺と呼ばれ、後に龍角寺と改められたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。