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万葉の防人歌に詠まれた広野 千葉野

所在地千葉県千葉市中央区
年代伝承
登場契沖、歌の注釈者
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

千葉県千葉町一帯に伝わる。下総の広野の一つとして千葉野、または印旛野などと呼ばれる俗称があるが、今となってはどこまでがその境界であったかを確かめることはできない。『下総旧地全図』には「万葉集千葉野」とあり、千葉・印旛・葛飾三郡の境界にある都賀野・物見野・蘇我野などを総括して千葉野と言ったように見える。『万葉集』巻二十の防人の歌に「知波能怒」と見え、契沖はこれを千葉郡の広野と解した。夕潮が満ちるころ、妻がわが帰路を待つのを深く悲しみながら旅立ったという歌意であると伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

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