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頼朝の歌に因む寒川沖の海 袖ヶ浦

所在地千葉県千葉市中央区寒川町(袖ヶ浦)
年代源頼朝・治承
登場源頼朝、平良文、千葉常胤、千葉氏当主・頼朝を迎えた武将
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

千葉町寒川の大橋から西南方、都川の緩やかな流れが注ぐ一帯の海を、袖ヶ浦、または千葉浦と呼ぶ。昔、源頼朝が千葉へ下ったとき、この地を過ぎて「寒川や漁師が火に立つ煙君を待つ橋身にぞ知らるる」と一首を留めたことから、袖ヶ浦の名が出たと言われる。袖ヶ浦の名はさらに古く、延暦の記に平良文が、鎌倉から土浦へ赴くには寒川浦へ着船するのがよいが、千葉郡池田坂には城主常胤の足懸りが厳しいと聞くので袖ヶ浦に渡るべし、と述べた文にも見える。治承四年の秋、常胤の一族が頼朝を寒川に迎えた際にも、源家の旗を袖ヶ浦野に立てさせたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

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