ろんつくらいの翁
どんな伝承か
印旛郡宗像村に、ろんつくらいの翁というおどけ者の爺がいた。あるとき翁が野の切り株に腰かけて一休みしていたところ、不思議なことに、屁をひると、それが「ろんつくらい、ろんつくらい」と鳴った。おもしろがって幾度ひいても、その都度同じように鳴る。噂が殿様の耳に達し、翁は城に召し出された。殿様の前で見事に「ろんつくらい」と鳴らしてみせたので、殿様は大層喜ばれ、多くの褒美を与えられた。隣の爺がこれを聞き、自分も褒美をもらおうと無理に屁をひったところ、汚いものを殿様に浴びせかけ、散々に叱られたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。