海藻の供物
どんな伝承か
安房の神社では、必ず海藻を取り揃えて社前に掛け、あるいは机に盛って神前に供える。「延喜式」の祝詞に海藻が載り、「万葉集」にも和布を神前に薦めたことが見えるので、海藻をもって供え神を祭ることは、古風を保存するものであるといわれている。安房郡長尾村大字根本の根村川一帯の地は、常に和布と海藻とを産することで聞こえており、したがって和布を神前に掛ける際には、この地のものをもって第一とするという。「安房志」に見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。