高塚の不動
どんな伝承か
安房郡七浦村大字大川字高塚の高塚山には、朝夷三郎(和田三郎)自作と伝わる不動尊堂があり、あらたかな霊験で知られている。曲亭馬琴の『朝夷巡島記』によれば、和田一族の仇を報じようとした朝夷名が、相模から一家を小舟で安房へ渡し、この不動堂に籠って時を待ったという。本尊は日本武尊の写しとも伝えられ、脇士は東征に殉じた二妃の霊とされる。朝夷名はこの明王の加護を頼み、仇討ちの成就を祈願したと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。