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真野寺に名を持つ五本の名木

所在地千葉県南房総市久保(真野寺)
年代伝承
登場—
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

千歳村久保の山中にある真野寺は、山号を倉岡山といい天平三年の草創と伝える真言宗の寺で、国札第二十五番の千手観世音と、行基作といわれる真野の大黒の霊験で知られる。境内にある五本の松はそれぞれ日の出松、月見松、子の一本松、笛吹き松、薬師堂の岩割松と名を持つ名木として名高い。御詠歌に、よもすがら真野の入江の松風に尾花が見える秋の夕暮れ、と歌われるのも、これらの名木があるからこそ出来たものだと口碑は伝えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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