首の落ちた子と下婢の祟り
どんな伝承か
宮城県登米郡南方村の元南方、字板倉の茶臼森という所に、昔、長者が住んで下婢を酷使していた。下婢が子を産んでからは、いっそう苛酷になった。あるとき下婢は子を背負ったまま田を植えていたが、子の首が田の中に落ちるのも知らず夢中で働き、終えてはじめて子の死を知った。その後ほどなく下婢も悶死した。その亡魂の祟りによって長者の家はつぶれたと伝わる。『登米郡史』に見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。