越後寺泊に残る弘智法印の入定ミイラ
どんな伝承か
入定によるミイラとして日本で最も古いとされるのは、越後七不思議の一つに数えられる新潟県寺泊の弘智法印のものだという。弘智は下総の香取郡の生まれで、俗姓は児玉氏。はじめ香取の蓮花寺に住み、諸国をめぐって高野山を目指したが、途中の越後海雲山の岩坂にとどまって養智院を建て、修行を続けた。そして正平十八年十月二日、生きながら入定したと伝えられている。
原典より
入定ミイラの日本最古のものは、越後七不思議の一つになっている新潟県寺泊にある弘智法印のミイラである。—— 東庄町史 下巻(東庄町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東庄町史 下巻(東庄町)
『東庄町史 下巻』は、下総の香取郡東庄にあたる千葉県東庄町の町史下巻のうち、「民話・伝説」の項である。須賀山の地名伝説、高部と羽計の狐の祝言、城山の大蛇、花香稲荷縁起、黒部川と児塚の由来、干潟十八ヶ村の名付け、姥捨ての定命窪など十五の項を収め、小南の七不思議や東庄七井の一覧も含む。半数あまりの項に伝承地の区名を添え、『かぎろひ』記念特集号や『県民の森の歌』、「上代郷明細記」「東荘志」、旧家文書などの出典を記す。