上揚部落の坂田由松さんの家の床の間には五種、高さ六十
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どんな伝承か
熊本県牛深市の上揚部落の坂田由松の家の床の間には、高さ六十センチ、幅八十センチほどの板石が「証文石」として祀られている。昔、この家の祖先堤伝兵衛が、馬をいじめていた河童を捕らえて腕をもぎ取ったところ、河童は詫びを入れ、この村の人に害を及ぼさないと誓った証文としてこの石を残し、腕を返してもらったという。戦前、当主の長男が夜ごと熱を出したので占い者に見てもらうと、先祖伝来の宝を粗末にしているためと言われ、この石と馬の轡を床の間に祀り直し、若宮様と称して祭るようになった。すると長男の病はすっかり治ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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