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砂糖小屋のケンモンが告げた凶事

所在地鹿児島県大島郡
登場—
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

奄美大島で、牛に車を引かせて砂糖を作っていたころの話。ある男が夜明け前からヲギ(砂糖黍)を搾り、牛を休ませて砂糖鍋の火を焚いていると、止めたはずの車が空回りする音がした。見に出ると、車場の台に赤い毛の犬のようなものが座っていた。ケンモンだと気づいた男は、頭の皿の力水をこぼせば力を失うと聞いていたので、長いひしゃくでヲギ汁を汲み、唱え言をして浴びせかけた。怪ン物は、明日の昼過ぎに部落の上の家で騒動があると言い残して消えた。翌日村へ行くと、自分の子がやけどをして大騒ぎになっていた。モノシリに塩祓いをしてもらうと、以後ケンモンは現れなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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河童のたたり 二 ケンモンケンモン砂糖厄払い

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