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弔いの支度を先に告げた徳之島のシチ音

所在地鹿児島県大島郡(徳之島)
年代現代
登場—
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

鹿児島県の徳之島では、人の死や突然の事故の前触れとして聞こえる怪音をシチ音と呼ぶ。ある男性が中学二、三年のころ、昭和二十三、四年ごろのこと、向かいの学友の家の離れに仲間五、六人と泊まり込んで勉強していた。ある晩寝つけずに布団をかぶっていると、母屋の方から泣き声に混じって米をつく音、釘を打つ音、のこぎりを引く音が聞こえた。起き上がると音は消え、横になるとまた響く。翌晩も同じ音がして仲間にも聞こえたので外へ飛び出すと、学友の弟が死に、大工が棺桶を作り、人々が弔いの米を用意していたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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