破れ笠と欠徳利の河童の酒買い
どんな伝承か
明治四十年頃の話。破れ笠をかぶり、欠けた徳利を提げた者が、夕暮れ時に酒屋へ酒を買いに来たという。その時に名前を聞いたところ、「アーラ(俺)」と答えたので、酒屋の番頭はそれが河童であることを知ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。