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夜水引きを照らす狸の火

所在地徳島県三好市
年代現代
登場笹山治
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

徳島県三好郡池田町の笹山治の話。昭和一四、五年頃の夜水にまつわる話である。谷から田に水を引いていたが、雨の降らないときは水の奪い合いになるので、夜こっそり水を引きに行く。人に見られては都合が悪いので提灯をつけずに行くと、うっかりハメ(まむし)に噛まれて危ない。そんな時に狸が登場する。狸が火をつけ、一緒に行って助けてくれるのである。ところが動物をいじめるような意地の悪い人が狸の火についてゆくと、山の中へどんどん入っていき、いくら行っても谷まで着かない。気がつくととんでもない山奥にいるのだという。だから動物をいじめてはいけない、どんな動物でもかわいがっておかねばならないという話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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話例・5 火を点して人を助ける マムシ

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