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今津の酒蔵で酒の漏れる音をまねる豆狸

所在地兵庫県西宮市今津
登場—
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

兵庫県の鷲尾三郎が書いた灘の豆狸の話。豆狸は物音をまねるのが得意で、また好きでもあるという。三十年以上も前の秋、今津にある筆者の家の蔵で、蔵人たちが冷卸をしていると一匹の狸が現れ、樽の間を逃げ回って姿を消した。その晩、蔵で急にザーッと大きな音がし、桶の呑口が抜けて酒が漏れたかと駆けつけると音はやみ、何もいない。戻るとまた同じ音がして、一晩じゅう悩まされたという。別の蔵では夜中に呑切りをするような音が聞こえたこともあり、酒の抜ける音は桶をくわえて走る音、呑をたたく音は尾で桶を打つ音だとも言われた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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豆狸

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