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機関車に化けた古狸と隧道の怪

所在地山形県最上郡最上町
年代大正六年
登場佐藤義則、出典著者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

陸羽東線は新庄から向町まで大正六年に、向町から宮城県へは一年遅れて開通した。小国郷を東西に貫く工事は瀬見や笹森あたりの山を掘り抜くのが難しく、多くの人命が失われ、トンネルには夜ごと死者の泣き声が響くと言われた。開通間もない頃、富沢(今の赤倉駅)から堺田へ上る途中のトンネル付近で、夕暮れに線路を歩く人影や立ち尽くす人が見え、汽車が急ブレーキをかけると影が消えることが重なった。ある日、来るはずのない機関車が向かってきて衝突したが衝撃がなく、堺田で調べさせると線路に大きな古狸が死んでいたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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