大蛇と大蟹の闘いで生まれた盆地
どんな伝承か
小国郷は太古、四方を山に囲まれた大沼であったという。そこへどこからともなく大蛇と大蟹が現れ、大蟹が大蛇の尾を鋏み切ったことから大闘争になり、天地が大きく震動した。この争いのために瀬見峡谷が崩れ、沼の水が流れ出して小国川となり、干上がった沼底が小国盆地になったと伝わる。二匹が争った地は戦沢、切られた尾が流れついた地は長尾と呼ばれるようになった。大蛇はのちに月楯の弁才天として、大蟹は蟹ノ股観音として祭られているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。