トップ > 東京都の伝承 > 新宿区

自殺前夜の松井須磨子を写した一枚

所在地東京都新宿区神楽坂
年代現代
登場松井須磨子、被写体
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

ある新聞社の写真班が、よい種はないかと神楽坂あたりを歩いていた。ふと前を見ると、身なりの整った女がうつろな目つきで電柱の広告を眺めている。当時名の知れた松井須磨子だったので、街頭の彼女という着眼から一枚撮り、挨拶を交わして別れた。翌日、社で現像していると須磨子自殺の報が入り、その写真はさっそく記事に添えられた。ところが一緒に写り込んだ電柱の広告は仁丹のもので、そこには明日をも知れない身の上という文句が刷られていた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

種別から探す

死の予兆

新宿区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』の伝承