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釜を背負って連隊を訪ねた父

所在地高知県高知市朝倉(朝倉連隊)
年代現代
登場—
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

高知県高岡郡で語られた兵隊の話。高知の朝倉連隊で炊事班にいた二等兵が、父親にたびたび小遣いをねだっていたが、なかなか送ってもらえない。そこで釜を割ったことにして「カマワラシタ、カネスグオクレ」と電報を打った。両親は軍隊のことでただでは済むまいと青ざめ、父親は釜を買って返すことにした。二十里余りの道を夜昼かけて高知へ出て、金物屋で釜を買い、背負って連隊の営門を訪ねた。歩哨から衛兵所、炊事軍曹へと話が伝わって騒ぎとなり、嘘が露見した二等兵は重営倉に入れられ、父親は釜を背負ったまま帰ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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