石けりのため線路を土に埋めた玉電
どんな伝承か
明治四十年、世田谷に玉川電車を通すことになった。ところが子どもたちは、線路ができては石けりやケンケンができなくなると言って反対し、大人は大人で、馬車や大八車が通れなくなると言って反対した。そこで枕木と線路を土に埋め、これまでどおり石けりができるようにしたうえで開通させたという。この電車は多摩川の砂利を運ぶことを主な目的としていたので、地元ではジャリ電と呼ばれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。