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利根川で死んだいそどんとすれ違えぬ道

所在地群馬県利根郡みなかみ町藤原
年代伝承(口承)
登場いそどん、利根川で死んだ人(姿を見せた人)
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

群馬県水上町藤原での話。道を歩いていると、向こうからいそどんがやって来るのが見えた。汚れた手拭いでほおかぶりをし、いつもの風呂敷を斜めに背負い、杖をついていた。ところがいくら進んでもすれ違わず、振り返るともう後ろの方を歩いて行く。首をかしげながら清水坂を上がると、女衆が集まっていて、いそどんが株を掘りに出て利根川に落ちて死に、いま皆で引き上げたところだと言う。菓子屋の人も同じ姿を見たがやはり行き会わなかったと言い、いそどんは越後から来た人だから昔の道を通ったのだろうと話したという。

原典より

死ぬ時姿などを見せるあとがき「現代民話考」夢の知らせとあの世へ行った話は、最初一つにくくって、雑誌『民話の手帖』七号によって広く問いかけたものであった。—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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