遠足帰りの踏切事故を見た校長の夢
どんな伝承か
滋賀県甲賀郡甲西町(現湖南市)で三十五年ほど教師を務めた高木進正さんの話。昭和二十六年、校長をしていた学校で、遠足に出た三年生が帰る途中、高山踏切で鉄道事故が起こり、女生徒六人が死亡した。当時は大きなセンセーショナルな事件となり、学校側も強い引責と行政罰を受けたが、この事件が起こる数日前、高木さんは同じ出来事を予示するような夢を見ていたのだという。いま思い出しても寒気を覚えるほど不思議なことだったと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。