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拝むほど頼ってくる母の夢

所在地埼玉県児玉郡
年代現代
登場—
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

埼玉県児玉郡では、葬式のときに本物と同じ文字を書いた紙の位牌を何枚か作り、近い血縁の者に配る。四人の娘を産んだ老婆が亡くなり、家は長女が継いだので、嫁いだ三人は紙の位牌を受け取った。二女は自分の家の仏だけで手一杯だと川へ流し、三女はたんすにしまい忘れた。早産で最初の子を亡くしていた四女は、その子の位牌と並べて朝夕供養した。ところが百か日を過ぎたころから、四女は毎晩のように夢で母に追いかけられ、うなされて夫に起こされた。姉たちに聞くと、仏は拝む人ほど頼ってくると母自身が言っていたと言われ、四女が命日以外は放っておくと、母は夢に出なくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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