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隣家の石碑に載った母の野位牌

所在地埼玉県児玉郡
年代現代
登場シマ、夢を見た娘
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

上州の山あいの小さな村に嫁いだシマさんは、亡くなった実母を三晩続けて夢に見た。母は、よその家ならまだしも隣の家に居候するのだけはごめんだ、早くなんとかしてくれと、毎晩一言一句違わずに訴えた。気になったシマさんが里の家族と母の墓参りに行くと、盛り土の上に置いてあるはずの母の野位牌が、隣家の石碑の上に載っていた。墓の改修工事の際に工事人が仮に載せ、元に戻し忘れたらしい。しかも母と隣家の仏は、生前ことのほか仲が悪かった。野位牌を戻して帰ると、母の実家を継ぐ甥から、このところ伯母の夢ばかり見るという電話があった。それからは二人とも母の夢を見なくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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