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手向けを求めた戦死者の夢枕

所在地岩手県遠野市
年代現代
登場柳玄寺住職、田中正明、採話者
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

腕のたつ大工がいた。三十歳に近い年に召集され、妻を残して応召し、外地を転戦したのち、三十四歳に達した年に戦死した。悲報を受けた遺族は着類を求め、それを故人の骸として野辺の送りを済ませたという。やがて生活は安定したが、故人への手向けは次第に怠りがちとなって三十年目を迎えた。その年、妻の夢枕に死者が七日間にわたって現れ、手向けを怠り続けるならばどんな事業を営んでも成功しないと繰り返し告げた。三十三回目の命日に、縁者が集まって懇ろに法要を営んだ。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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