白蛇の夢と息子の採用内定
どんな伝承か
春に大学を出た息子が小さな会社に入ったものの、うまくいかず十月で辞め、職探しを始めた。翌年の新卒と競う時期に重なり、親は気が気でなかった。十一月初めの朝、妻が、白い蛇が体の中へ入ってくる夢を見たので何か良いことがあるのではないか、と言い出す。その日の午後、息子が新聞広告を見て応募していた大きな会社から採用内定の知らせが届いた。思いのほか早く決まって親は喜んだ。妻はその後ジャンボ宝くじを二十枚買い込み、白蛇の夢を見たのだから当たるはずだと、大晦日の抽選を待っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。