藤原(5)
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どんな伝承か
水上町藤原での話。藤原がダムになる前のこと、語り手は夢を見た。朝なのに空が夕焼けのように真紅になり、まぶしい金色のものがヒューと降りてきて、川のあたりにドーンと落ちたとたん銀色のしぶきがぱっと上がった。はっとして目が覚めると夜明けであった。その日、山から帰る途中でおたきさんの家に寄ると、占いをみるという見知らぬ女の坊が来ていた。女は柄のついた鏡のようなものを出して語り手の顔を覗き込み、不思議なことを考えているが悪いことではないと言い、「あんた近いうちに思いがけない金が入るよ」と告げた。朝の夢の話をすると、それは気持のいい夢だという。やがて藤原ダムができ、やはり思いがけない金が入った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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