井之川のチュンタマシ
どんな伝承か
鹿児島県大島郡の徳之島、井之川の集落では、人魂のことをチュンタマシと呼んでいる。それが村から海の方角へ飛んで行くと、三日と経たないうちに死人が出るといい、反対に村から山の方角へ向かった場合は、三年待ってから死人が出るといわれる。尾を長く引くものは女の魂、短いものは男の魂で、女のチュンタマシは夕食を済ませたころに、男のチュンタマシはアマヨネと呼ぶ夕暮れどきに飛ぶという言い伝えもある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。