新島に残る決まった泣き文句
どんな伝承か
伊豆の新島には、親友や親兄弟が死んだとき、その者のために声をあげて泣く風があったと伝わる。泣きながら口にする文句は決まっていて、相手によって使い分けた。若くして死んだ者に向けては「あまあねやーい、かあいやなー」と呼びかけ、年老いた者には「いんぢいはごしょじやなー」と唱えたという。原典はこれを、古代の葬制にみえる哭女の風が近代まで残った一例として、能登輪島や壱岐の海人部落の泣女、八重山の哭女などと並べて記している。報告は人類学雑誌一七二号による。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))