山伏杉を伐って消えた坂権の財産
どんな伝承か
奈良県吉野郡東吉野村の山谷での話。昔、今の山谷に山伏杉というものがあった。それは大きな木で、山伏が来て死んだのを、今の坂権の先祖が植えたものらしいという。坂権の家は小川十八カ村で一番といわれた財産家であった。ところが、その山伏杉を権さんの代になってから切ったところ、血が出たという。それから家の財産がばたばたと無くなってしまった。やはり、いわれのある木などは大事にしなければならないと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)