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根づいて育ったトリキリ塔婆の杉

所在地神奈川県相模原市緑区韮尾根
年代不明
登場樋田豊広、報告者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

この地方では死後三三年目の年忌をトリオサメ、トリキリなどと呼び、若い杉を葉のついたまま生塔婆として立てる。上部の葉は残し、下のほうの皮を削いで、そこに戒名を書きつける。これを終えると死者は先祖の仲間入りをするとされる。語り手たちは、韮尾根の古い墓地でトリキリ塔婆の杉が根づいていると聞いて見に出かけた。塔婆はすでに、地上一五〇センチの高さで目通りが測れるほどの杉の木に育っていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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